蛾眉(読み)ガビ

デジタル大辞泉 「蛾眉」の意味・読み・例文・類語

が‐び【×蛾眉/×娥眉】

蛾の触角のように細く弧を描いた美しいまゆ。転じて、美人
「嫁たるものは―をひそめて」〈紅葉・二人女房〉
[類語]眉毛眉根柳眉愁眉

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精選版 日本国語大辞典 「蛾眉」の意味・読み・例文・類語

が‐び【蛾眉・娥眉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 蛾の眉(触角)のように三日月形にすんなり曲がった、女の美しい眉。
    1. [初出の実例]「平生容色不曾似、宿昔蛾眉迷自身」(出典:凌雲集(814)雑言奉和聖製春女怨〈小野岑守〉)
    2. [その他の文献]〔詩経‐衛風・碩人〕
  3. 転じて、美人のこと。
    1. [初出の実例]「幸得良夫憐玉貌、鬱金帳裡薦蛾眉」(出典:文華秀麗集(818)中・奉和春閨怨〈巨勢識人〉)
    2. [その他の文献]〔白居易‐感故張僕射諸妓詩〕
  4. 三日月。眉月。とくに俳諧では、陰暦八月三日の月をいう。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「風脳光相似、蛾眉細不如」(出典:菅家文草(900頃)三・新月二十韻)
    2. [その他の文献]〔王涯‐秋思贈遠詩〕
  5. ( 「蛾眉豆(がびまめ)」の略 ) いんげん豆。
    1. [初出の実例]「徐歩処草氈平展、槐幄深護、豆摘蛾眉、茶挑鷹嘴」(出典:篁園全集(1844)七・鶯啼序)

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普及版 字通 「蛾眉」の読み・字形・画数・意味

【蛾眉】がび

蛾の触角のような眉。美人。〔詩、衛風、碩人首(しんしゅ)蛾眉 巧笑倩(せん)たり 美目(へん)たり

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