蜂の巣(読み)ハチノス

デジタル大辞泉 「蜂の巣」の意味・読み・例文・類語

はち‐の‐す【蜂の巣】

ハチ幼虫を育てたり花の蜜などを蓄えたりするために作る巣。一般には、六角形の多数の巣部屋のある、アシナガバチスズメバチミツバチなどの巣をいう。 春》「―をもやす夜のあり谷向ひ/石鼎
小さい穴がたくさんあいた状態のたとえ。「機関銃で車が蜂の巣になる」
工具の一。鋳鋼製の角形の台で、側面三角、丸、四角などの穴があけてある。金敷の補助に用いる。
牛の第二胃。網目状の胃壁が蜂の巣と似ることから。煮込み料理などに向く。→ミノセンマイギアラ

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精選版 日本国語大辞典 「蜂の巣」の意味・読み・例文・類語

はち【蜂】 の 巣(す)

  1. 蜂が幼虫を育てたり、花の蜜を貯蔵したりするために作る巣。多く、腹部より分泌する蝋質または木材原料として作り、多数の六角柱状の単房からなる。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「諸国進年料雑薬〈略〉蜂房(はちのす)七両、兎絲子二升」(出典:延喜式(927)三七)
  2. 鍛造工具の一つ。鋳鋼製の魚形の台で、側面や胴体に三角、丸、四角など種々の穴があけてある。金敷の補助とする。
  3. 小さな穴が多数あいた状態をいう。

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