表面張力波(読み)ヒョウメンチョウリョクハ(その他表記)capillary wave

百科事典マイペディア 「表面張力波」の意味・わかりやすい解説

表面張力波【ひょうめんちょうりょくは】

水面の波のうち,重力よりも表面張力影響を強く受けてできるもの。波長が1.72cm(正確には(式1),ここでγは液体の表面張力,ρは密度,gは重力加速度)より小さい波(それより大きい波は重力波)をさし,さざ波とも呼ばれる。波の速度は大体(式2)(λは波長)。
→関連項目さざ波

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海の事典 「表面張力波」の解説

表面張力波

表面張力を復元力とする水面を伝わる短波長の波でさざなみとも呼ぶ。重力と表面張力の両方を考慮したときの位相速度は、Tを表面張力の係 数、gを重力の加速度、ρを水の密度、λを波長として、√(gλ/2π+2πT/ρλ)で表わされ、波長が1.72cmで、最小の波速23.2cm/sをとる。波長がこの値より短くなると第一項が無視できて、表面張力が主要な復元力となる。 このような波を純粋表面張力波と呼ぶ。 (永田

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「表面張力波」の意味・わかりやすい解説

表面張力波
ひょうめんちょうりょくは
capillary wave

水やその他の液体の表面の乱れに対して,表面張力が復元力として働くために起る波。波長は 1.7cm以下で,さざ波はこの例。ほかに,重力が復元力として起る重力波がある。 (→水波 )

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改訂新版 世界大百科事典 「表面張力波」の意味・わかりやすい解説

表面張力波 (ひょうめんちょうりょくは)

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世界大百科事典(旧版)内の表面張力波の言及

【さざ波】より

…水面にできる細かい波で,一般的には波長1.72cm以下の表面張力波をいう。この波長域では波動の復元力として重力よりも表面張力の方が大きくなり,位相速度は波長が短くなるにしたがって大きくなる。…

※「表面張力波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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