裂ける(読み)サケル

デジタル大辞泉 「裂ける」の意味・読み・例文・類語

さ・ける【裂ける/割ける】

[動カ下一][文]さ・く[カ下二]ひと続きになっていたものが線状に切れて二つに離れる。また、切れ目が入る。「紙が―・ける」「地震地面が―・けた」「口が―・けても言えない」
[類語]破れる破けるほころびる切れる擦り切れる千切ちぎれる張り裂ける破裂するパンクする破る破く引き裂く切り裂くはち切れる鉤裂き

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「裂ける」の意味・読み・例文・類語

さ・ける【裂・割】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]さ・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙 一つのものがするどく線状に切れて二つに離れる。また、切れ目がはいる。
    1. [初出の実例]「故、今に海鼠(こ)の口析(さ)けてあり」(出典古事記(712)上)
    2. 「六月の地さへ割(さけ)て照る日にもわが袖干(ひ)めや君に会はずして」(出典:万葉集(8C後)一〇・一九九五)
    3. [その他の文献]〔和英語林集成(初版)(1867)〕

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