(読み)フク

デジタル大辞泉 「複」の意味・読み・例文・類語

ふく【複】[漢字項目]

[音]フク(呉)(漢)
学習漢字]5年
二つ以上のものが重なっていること。「複合複雑複式複数複線複文重複単複
同じことを重ねて行うこと。「複写複製

ふく【複】

複試合ふくしあい」の略。⇔
複勝式」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「複」の意味・読み・例文・類語

ふく【複】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かさなること。単一でないこと。
  3. ふくしき(複式)」の略。
  4. ふくしあい(複試合)」の略。

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普及版 字通 「複」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

[字音] フク
[字訓] あわせ・かさねる・わたいれ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ふく)。は量器を反覆する形で、重複の意がある。〔説文〕八上に「重ね衣なり」(段注本)、また「一に曰く、衣(ちよい)なり」とあって、綿入れをいう。衣に限らず、すべて二重にしたものを、複壁複道複姓のようにいう。

[訓義]
1. あわせ、かさね、二重。
2. わたいれ、うすわた。
3. あわせる、かさねる、いりくむ、おおう。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕複 絮衣(じよい)なり。和太己呂毛(わたころも) 〔名義抄〕複 ウスワタ・カサヌ・カル・ヌグ・ヘダツ・カヘサフ

[語系]
複・腹・piukは同声。みな大腹のものをいう。phiuk、復・biukも声義の近い語である。

[熟語]
複衣複意複垣複屋複閣複関複衾複穴複語複襦・複姓・複複重・複道・複・複壁複名複嶺
[下接語]
単複・重複・繁複

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