西原遺跡(読み)にしばらいせき

日本歴史地名大系 「西原遺跡」の解説

西原遺跡
にしばらいせき

[現在地名]落合町西原

山裾の緩斜面に位置し、この地域に分布する遺跡のなかでも拠点的な主要遺跡で、包含層の広がりは大きい。遺跡の成立は縄文時代の早期にさかのぼり、同時代中期から晩期にわたる遺物が発見されている。出土遺物のうちには多数の石鍬状の打製石斧があり、このなかには縄文時代晩期の石鍬が含まれているものと推定される。弥生時代中期から後期にかけての遺跡として、広い範囲にわたって円形プランの竪穴住居が広がっていて、美作地方でほとんどみられない土器溜りが形成されており、多量の遺物が出土している。


西原遺跡
にしはらいせき

[現在地名]城端町西原

西原地区の東側、山田やまだ左岸水田地帯に広がる縄文時代中期中葉から後期前半期にわたる集落遺跡。大正初めに発見され、示野しめの遺跡とよばれていた。大正一四年(一九二五)小規模な発掘が行われた。


西原遺跡
にしはらいせき

[現在地名]清水町清水 西原

有田川の左岸、標高二二〇メートル前後の河岸段丘上に位置する縄文時代中期から晩期に至る集落遺跡。古くから遺物散布地として知られていたが、昭和二八年(一九五三)七月一八日の水害で遺跡の上層が流失し、多数の土器片が発見された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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