西海橋(読み)さいかいばし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西海橋」の意味・わかりやすい解説

西海橋
さいかいばし

長崎西彼杵半島(にしそのぎはんとう)と針尾島(はりおじま)との間の針尾瀬戸に架けられた橋。全長316.26メートル。海面からの高さ約42メートル、上路式アーチ型の橋梁(きょうりょう)(国の重要文化財)。1955年(昭和30)完成。日本における有料橋の第一号である。この橋梁により佐世保(させぼ)―長崎は直結され、沿線の産業開発に役だつとともに、針尾瀬戸、大村湾を望む快適な観光コースをなしている。利用度が高く、1970年には無料開放された(国道202号)。橋の東口に西海橋公園があり、また西海パールシーリゾート(現、九十九(くじゅうく)島パールシーリゾート)内の桟橋から九十九島への観光船が出航している。2006年(平成18)には西方を並行して走る新西海橋(西海パールライン)が完成した。

[石井泰義]


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百科事典マイペディア 「西海橋」の意味・わかりやすい解説

西海橋【さいかいばし】

長崎県大村湾口の針尾瀬戸にかかる道路橋。国道206号線の一部をなし,日本道路公団により1952年着工,1955年開通。支間の長さ216m,幅6.5m,海面からの高さ43mの固定鋼アーチ橋西海国立公園の一中心に当たり,針尾瀬戸の観潮適地
→関連項目佐世保[市]西彼[町]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西海橋」の意味・わかりやすい解説

西海橋
さいかいばし

長崎県大村湾頭,針尾瀬戸にかかる橋。両端固定のトラス・アーチ橋で,その支間 216mは完成当時アーチ橋としては東洋一であった。全長 316m,幅 7.5m,高さ 43m。 1952年日本道路公団により着工され,55年に完成。

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事典・日本の観光資源 「西海橋」の解説

西海橋

(長崎県佐世保市)
長崎県新観光百選指定の観光名所。

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デジタル大辞泉プラス 「西海橋」の解説

西海橋

長崎県佐世保市~西海市にある道路橋。大村湾と佐世保湾を結ぶ鋼製アーチ橋。1955年竣工。国指定重要文化財。

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世界大百科事典(旧版)内の西海橋の言及

【西彼[町]】より

…主産業は農業で,ミカン,スイカ,米,バレイショの栽培,肉牛肥育,養豚が行われ,近年施設園芸が増加している。佐世保市と結ぶ西海橋は,1955年に完成した固定アーチ橋で,その下の針尾(伊ノ浦)瀬戸は日本三大急潮の一つとして多くの観光客を集める。真珠養殖発祥の地であるが,現在は行われていない。…

【針尾島】より

…さらに,第2次大戦後に行われた観潮橋,早岐瀬戸大橋などの架橋により,本土と通じた。南の西彼杵(にしそのぎ)半島との間の針尾瀬戸(伊ノ浦瀬戸)は急潮をもって知られ,アーチ橋の西海橋(支間長216m)が架かる。西部ではミカン栽培農家が多いが,東部では稲作農家が多い。…

※「西海橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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