見え透く(読み)ミエスク

デジタル大辞泉 「見え透く」の意味・読み・例文・類語

みえ‐す・く【見え透く】

[動カ五(四)]
底・中まで透いて見える。向こうまで透けて見える。
硝子越彼方から―・くのを」〈鏡花婦系図
相手が、隠そうとしている考え・意図がよくわかる。「―・いたうそ
[類語]見通す見透かす透視

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精選版 日本国語大辞典 「見え透く」の意味・読み・例文・類語

みえ‐す・く【見透】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
  2. 中まですいて見える。向こう側がすけて見える。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「葉越に見透(ミエス)青空は」(出典老嬢(1903)〈島崎藤村〉二)
  3. 明らかに推察できる。特に、本心やいつわりなどが、みるからにわかる。
    1. [初出の実例]「常々命をちらぬ花に風をいとはぬ気色、恋の山さながら見えすきて」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)四)
    2. 「見えすいたような事を云うものだと耕二は思った」(出典:春の城(1952)〈阿川弘之〉二)

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