見通す(読み)ミトオス

デジタル大辞泉 「見通す」の意味・読み・例文・類語

み‐とお・す〔‐とほす〕【見通す/見透す】

[動サ五(四)]
初めから終わりまで休まずに見る。見つづける。「退屈な芝居最後まで―・す」
何にもさえぎられずに遠くまで一目に見る。「窓から富士山を―・す」
人の心や目に見えない内面物事を見抜く。「彼の意図を―・す」
物事のなりゆきや、将来のことを予測する。「景気動向を―・す」
[類語](2見渡す見晴らす見晴るかす/(3見透かす見え透く透視/(4見込む見越す見計らう見積もる見極める見据える見定める見届ける予測予想予知予断予見勘定計算見当

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精選版 日本国語大辞典 「見通す」の意味・読み・例文・類語

み‐とお・す‥とほす【見通・見透】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 見続ける。終始目を通す。
    1. [初出の実例]「すこしひきいでて、牛かくるほどにみとほせば」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  3. こちらからあちらを一目に見渡す。洞見する。
    1. [初出の実例]「木の間よりみとほしやりたれば、すがたなほ人あまた見えて」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  4. 人の心や内面の物事などを、あやまりなく察知する。みぬく。
    1. [初出の実例]「五蔵の中を見とをすほどに、脉を診までもなけれども」(出典:史記抄(1477)一四)
  5. 物事の成り行きや、将来の状態を予測する。
    1. [初出の実例]「徳川家の運命を見とおしていた」(出典:王城の護衛者(1965)〈司馬遼太郎〉)

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