覚源寺(読み)かくげんじ

日本歴史地名大系 「覚源寺」の解説

覚源寺
かくげんじ

[現在地名]美保関町雲津

雲津くもづ浦の中央を流れる雲津川右岸に位置する。海渓山と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来。「郡村誌」によると、もとは天台宗で、寛弘五年(一〇〇八)八月、比叡山の蘆舟が開基創建し地蔵院と称したと伝える。その後衰微したが、文治三年(一一八七)山崎某と月盛が中興、天正五年(一五七七)京都知恩院の源達が来て、山崎某とともに浄土宗覚源寺としたという。「雲津誌」によると奉加谷ほうがたににあった天台宗法伝ほうでん寺を長禄三年(一四五九)宇野某が再興したが、のち荒廃。

覚源寺
かくげんじ

[現在地名]金沢市菊川二丁目

法性山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。創立は慶安三年(一六五〇)で開基は専誉的伝。小立野鷹匠こだつのたかじよう町に数年あったが、寛文四年(一六六四)寺地加賀藩に召上げられ、同七年犀川の河原荒地に請地して草庵を建てた。同一一年洪水のため川除地となり、残地の五〇七歩を寺地とした。所在地は犀川川上新さいがわかわかみしん(貞享二年寺社由緒書上)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android