物体の2面間の角度を,それらの面に腕をあて,目盛円板で読み取る測定器である。図は工業用機械的角度定規で,ストックとブレードに被測定面をあてて目盛を読み取る。小さい角度の場合,鋭角アタッチメントを使用する。ストックは目盛円板に,ブレードは1/12のバーニヤの目盛をもつタレットに取り付けられている。ガラス製目盛円板を拡大鏡,または顕微鏡によって読み取る光学的角度定規も用いられる。いずれも最小読取値は5分のものが広く用いられている。
執筆者:沢辺 雅二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
角度を測定するのに用いられる定規。任意の角を測定するもっとも簡単なものは分度器であるが、さらに正確に測定したいときに用いられるのが角度定規である。ベース・プレート、ストレート・エッジと目盛り板よりなっている。ベース・プレートは目盛り板と一体で、ストレート・エッジは目盛り板の中心の周りを回転する。ベース・プレートを固定し、ストレート・エッジを回転させたとき、二つの間の角度を目盛り板の目盛りで読み取ることができる。回転角はバーニヤを用いて5分(ふん)まで読むことができる。工作機械に用いられている割出し台は品物を固定する回転台があり、回転角は1分(ぷん)読みである。このほか光学的に角度を2秒程度まで読むことのできる光学的角度定規もある。
[中山秀太郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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