精選版 日本国語大辞典 「言言」の意味・読み・例文・類語 いい‐いいいひいひ【言言】 ( 「言い」を重ねて反復の意を表わす )[ 1 ] 〘 名詞 〙 ( ━する ) 互いにあれこれと言い合うこと。習慣のようにたびたび言うこと。多く「果て」と結び付いて結果を問題にする。[初出の実例]「はかなきこと、いひいひのはてに、われも人もあしういひなりて」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)「用の無いやうな人間だとよく言ひ言ひしたその半蔵も」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)[ 2 ] 〘 副詞 〙 しゃべりながら。言いながら。言う言う。[初出の実例]「『御用御座りますか。御用御座りますか』といひいひ出る」(出典:歌舞伎・男伊達初買曾我(1753)二) げん‐げん【言言】 〘 名詞 〙 一つ一つのことば。一語一語。[初出の実例]「毎編看官の肝胆を冷から令(しむ)言々(ゲンゲン)奇々妙句々新発明」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一一)[その他の文献]〔詩経‐大雅・公劉〕 いう‐いういふいふ【言言】 〘 副詞 〙 ( 動詞「いう(言)」の終止形を重ねてできたもの ) 言いつつ。言いながら。後世は、連用形を重ねて、「言い言い」が用いられるようになった。[初出の実例]「いまはかへりなんかしといふいふ、うちふして」(出典:蜻蛉日記(974頃)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「言言」の読み・字形・画数・意味 【言言】げんげん 高大のさま。また、和悦のさま。また、唱えごと。〔詩、大雅、公劉〕京師の野 時(ここ)に處處し 時に廬(ろりよ)し 時に言言し 時に語語す字通「言」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報