「計量法」によって特別な計量事務および作業を行うことが認められている資格者。一般計量士と環境計量士とがある。環境に関する濃度、騒音レベルおよび振動レベルにかかわる計量士が環境計量士で、それ以外の量にかかわる者が一般計量士である。
計量士になるには、その区分ごとに経済産業省の行う計量士国家試験に合格して1年以上の実務経験をもつか、産業技術総合研究所の計量研修センターの課程を修了して実務経験その他の条件を満たし、計量行政審議会の認定を得ることが必要である。実務等の条件は、一般計量士の場合は、計量に関する実務に5年以上従事することで、環境計量士の場合は、計量研修センターが行う環境計量にかかわる特別教習を修了し、かつ実務に2年以上従事することとなっている。計量士は公機関の行う計量器の検査等を代行でき、また事業所が計量士を置いて計量管理を行っていれば、そこで用いる計量器の取締検査が免除される。
[小泉袈裟勝・今井秀孝]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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