詰碁(読み)ツメゴ

デジタル大辞泉 「詰碁」の意味・読み・例文・類語

つめ‐ご【詰(め)碁】

囲碁にみられる石の死活に関する局面出題し、その手順を研究する碁。

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精選版 日本国語大辞典 「詰碁」の意味・読み・例文・類語

つめ‐ご【詰碁】

  1. 〘 名詞 〙 囲碁で、一部分の死活(劫をふくむ)を研究する課題手筋に伴う損得を問わない点で実践から独立した部門。まれには盤中にわたる珍しいものもある。近年攻合いなど範囲が広がっているが、元来攻合いは手筋問題として区別される。作り物。
    1. [初出の実例]「某紙の詰碁の出題に」(出典:赤えんぴつ(1956)〈加藤康司〉将棋と碁)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「詰碁」の意味・わかりやすい解説

詰碁
つめご

囲碁用語。部分的な死活研究のための設問実戦ヒントを得,また研究的に作図する。詰碁は詰将棋をもじったもので,明治期以降の新語。江戸時代には「作り物」,中国では「珍瓏 (ちんろう) 」といった。詰碁は元来,死活 (コウを含む) だけを取扱ったが,近年は攻め合いその他広く手筋を取入れている。古典的名作に中国元代の『玄玄碁経』,明代の『官子譜 (かんずふ) 』,清代の『評輯』,日本では『囲碁発陽論』『碁経衆妙』などがある。

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