詰将棋(読み)つめしょうぎ

精選版 日本国語大辞典 「詰将棋」の意味・読み・例文・類語

つめ‐しょうぎ ‥シャウギ【詰将棋】

〘名〙 将棋実戦とは別に、任意の数の駒を用いて王将を詰めることを目的として作った将棋。詰物
※雑俳・柳多留‐七(1772)「つめ将棊工夫が出来てどれのきやれ」

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デジタル大辞泉 「詰将棋」の意味・読み・例文・類語

つめ‐しょうぎ〔‐シヤウギ〕【詰(め)将棋】

王将の詰め手を研究する将棋。与えられた譜面に基づき、一定持ち駒を使うなどして、連続して王手をかけて詰めるもの。

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百科事典マイペディア 「詰将棋」の意味・わかりやすい解説

詰将棋【つめしょうぎ】

将棋駒をいくつか用い,王手を連続させて玉将を詰める遊び。古くから数多くの作者が現れて,難解さ,形の美しさ,手順の妙などが競われた。大道将棋は変化の多い中合(ちゅうあい)を多用した詰将棋に賞品をかけるもの。→将棋

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「詰将棋」の意味・わかりやすい解説

詰将棋
つめしょうぎ

王手の連続で玉を詰ませるパズル一種。もともと将棋対局終盤から生じたもので,高度に洗練された作品が続出するに及び,指し将棋とは別の独自な分野を形成するにいたった。3手詰,5手詰などの短編から 1500手詰をこえる超長編まで,多種多様な作品がある。

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世界大百科事典(旧版)内の詰将棋の言及

【将棋】より

…35年大橋両家と伊藤家に家禄20石が支給されるようになり,この世襲3家によって家元制度が確立した。歴代名人はこの3家で継ぐことになり,名人就位の際に詰将棋をつくって幕府に献上することが義務づけられた。名人の権威を保持するため,たとえ3家の当主であっても実力がなければ名人に就位できなかった。…

※「詰将棋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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