詳らか(読み)ツマビラカ

デジタル大辞泉 「詳らか」の意味・読み・例文・類語

つまびら‐か【詳らか/審らか】

[形動][文][ナリ]《「つばひらか」の音変化。古くは「つまひらか」》くわしいさま。物事の細かいところまではっきりしているさま。「―な事情」「内容を―にする」
[類語]詳しい細かい詳細詳密精細明細克明事細か子細につぶさ逐一細大漏らさず

つばひら‐か【詳らか/審らか】

[形動ナリ]つまびらか」に同じ。
右大臣の申さるる旨ことに―なりとて、それをぞ用ひられける」〈文明本愚管抄・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「詳らか」の意味・読み・例文・類語

つまびら‐か【詳か・審か】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「か」は接尾語。古くは「つばひらか」 ) 物事の有様などを細部にわたって認め得るさま。ことこまかなさま。くわしいさま。また、物事の状態などがはっきりわかっているさま。つばら。つばらか。つぶさ。委曲。委細。
    1. [初出の実例]「天皇即ち、道臣命を遣して其の逆(さか)ふる状(かたち)を察(みせ)たまふ、時に、道臣命、審(ツマヒラカ)賊害(あたなふ)心有ることを知りて」(出典日本書紀(720)神武即位前戊午年八月(北野本訓))

つばひら‐か【詳か・審か・委か】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「か」は接尾語 ) =つまびらか(詳━)
    1. [初出の実例]「委(ツハヒラカ)」(出典:法華文句平安初期点(830頃))
    2. 「右大臣の申さるる旨ことにつはひらか也とて、それをぞ用ひられける」(出典:愚管抄(1220)五)

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