逐一(読み)チクイチ

デジタル大辞泉 「逐一」の意味・読み・例文・類語

ちく‐いち【逐一】

順を追って、一つ残らず取り上げていくこと。何から何まで全部。いちいち。副詞的にも用いる。「事の逐一はあとで話そう」「留守中の出来事逐一報告する」
[類語]一つ一ついちいち個別詳しいすべて何もかもことごとくなべてみな・みんな悉皆しっかい残らず余すところなく漏れなくすっかりそっくり洗いざら一から十まで毎度毎回毎次都度ごと毎毎毎時毎日日日日毎毎朝毎晩毎夜夜毎夜な夜な毎週毎月月毎毎年年毎年年くまなく根こそぎ虱潰しあまねく満遍ない万事一切一切合財丸ごとごっそりすっぽりいちいち細大漏らさず何でもかんでも根掘り葉掘り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「逐一」の意味・読み・例文・類語

ちく‐いち【逐一】

  1. 〘 名詞 〙 一つ一つ順を追うこと。いちいち。何から何までみんな。副詞的にも用い、一つ一つ順を追って。転じて、くわしく。詳細に。ちくいつ。〔黒本本節用集(室町)〕
    1. [初出の実例]「逐一(チクイチ)事情を話し」(出典葬列(1906)〈石川啄木〉)
    2. [その他の文献]〔朱子語録〕

ちく‐いつ【逐一】

  1. 〘 名詞 〙ちくいち(逐一)〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「Chicuitni(チクイツニ) ヲボエテ イササカモ ワスレ タマウ トユウ コト ナシ」(出典:サントスの御作業の内抜書(1591)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「逐一」の読み・字形・画数・意味

【逐一】ちくいつ・ちくいち

ひとつずつ。残らず。宋・轍〔諸路の役法を論ずる状〕日、州等路の字、相ひ繼いで申到し、旋(つ)いで已にし施行す。

字通「逐」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android