議会において法律案の審議過程を、提案者の趣旨弁明から議決に至るまで段階を分けて行う制度をいう。イギリス議会に起源を有し、わが国では明治憲法下の帝国議会で採用された。その内容は、イギリスに倣って三読会制とし、第一読会では、政府または提案者が趣旨弁明を行い、質疑応答ののち、委員に付託し、委員の審査後ふたたび第一読会を開いて、委員の報告および討論ののち、第二読会を開くべきか廃案とすべきかを決定する。第二読会では逐条審議を行い、修正の動議を認める。修正動議は委員による修正の場合を除いて20人以上の賛成を必要とした。第三読会では、議案全体につき可否を決するものとして、文字の更正や現行法規と抵触する事項の修正等のほかは修正することができないものとされた。フランスなどでは二読会制を採用する。現行憲法下のわが国の国会では委員会中心主義の審議制をとり、読会制は廃止された。
[山野一美]
… 議院の審議は委員会中心に行われる(議会委員会制)。明治憲法下の帝国議会では本会議における審議(読会)が中心であったが,戦後,アメリカ議会の委員会中心主義が採用され,衆議院に20の,参議院に17の常任委員会が設置されている(国会法41条2項)。委員会には特定の問題を審査する特別委員会もある。…
※「読会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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