課試(読み)カシ

デジタル大辞泉 「課試」の意味・読み・例文・類語

か‐し〔クワ‐〕【課試/科試】

課題を与えて試験をすること。
律令制で、官吏の登用試験。大学国学の出身者および国司の推薦する者について行った。

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精選版 日本国語大辞典 「課試」の意味・読み・例文・類語

か‐しクヮ‥【課試・科試】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 令制での官吏の登庸試験。大学、国学の出身者および国司の推薦する者について行なうもの。
    1. [初出の実例]「凡得業生者。補了更学七年已上。不前年。待本道博士挙。録課試之状省。国貢学生准此」(出典延喜式(927)二〇)
    2. [その他の文献]〔元稹‐酬楽天東南行詩一百韻〕
  3. 課題を出して試験すること。ある仕事をやらせてみること。また、寺院における得度者等を対象とする資格試験
    1. [初出の実例]「園一人弾琵琶、三台急 五常楽急 太平楽急(器卯花)林歌 鶏徳(虎比巴)弾之、器為課試両面之」(出典:看聞御記‐応永三〇年(1423)四月一七日)
    2. [その他の文献]〔韓非子‐亡徴〕

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普及版 字通 「課試」の読み・字形・画数・意味

【課試】か(くわ)し

科目試験。〔唐律義、職制上、貢挙其の人に非ず〕其の課試とは貢擧の人の業伎能、令に依つて課試すること數(しばしば)るを謂ふ。

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