デジタル大辞泉
「課」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かクヮ【課】
- 〘 名詞 〙
- ① 割り当てられた仕事、負担、租税。
- [初出の実例]「務為二欺謾一、以邀二其課一」(出典:続日本紀‐霊亀二年(716)四月乙丑)
- [その他の文献]〔旧唐書‐職官志〕
- ② 令制で、官吏の登用試験をすること。→課試(かし)。
- [初出の実例]「釈云。考。考校。課。課試也。言年終功過考校。并芸業伎能課試。有レ数也」(出典:令集解(868)考課)
- ③ 官庁、会社などにおける事務分担の小区分。局、部より下で係より上。「人事課」など、接尾語的にも用いる。
- [初出の実例]「官等に些(ち)とばかりに高下は有るとも同じ一課の局員で」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
- ④ 教科書などの一区切り。「第一課」など、接尾語的にも用いる。
- [初出の実例]「余は此の課を以て此の本を終はらんとす」(出典:小学読本(1884)〈若林虎三郎〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「課」の読み・字形・画数・意味
課
常用漢字 15画
[字音] カ(クヮ)
[字訓] こころみる・わりあてる
[説文解字] 
[字形] 形声
声符は果(か)。〔説文〕三上に「試みるなり」、次条に「試は用なり」とあって、試用の意。
[訓義]
1. こころみる、はかる。
2. 果声の字に夥・
・顆など、密集するもののうちにまた区分がある意があり、分課・分担の意がある。わりあてる、おわせる。
3. わりあてられたしごと、つとめ。
4. 課役、夫役。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕課 ハカリゴト・ワザ・カタラフ・オホス・ココロミル・ココロム・イドム・イタス・ハカラフ・アタル・ハタス・ツカフ・ススム 〔字鏡集〕課 ココロム・ココロミル・ハカラフ・ハカリコト・カタラフ・イト(ナ)ム・ツカフ・ツカサ・イタス・ハタス・アラハス・トガ・アタル・ヲヲシ(オホス)・ハサ(ワザ)・ヲコス
[熟語]
課役▶・課覈▶・課戸▶・課口▶・課校▶・課試▶・課詩▶・課績▶・課銭▶・課題▶・課調▶・課丁▶・課程▶・課捕▶・課法▶・課余▶・課養▶・課吏▶・課利▶・課斂▶・課録▶
[下接語]
学課・欠課・公課・功課・考課・索課・詩課・書課・正課・清課・責課・租課・茶課・定課・程課・冬課・督課・日課・夫課・負課・賦課・分課・放課・夜課
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の課の言及
【人頭税】より
…各個人に頭割りに課す税をいう。ヨーロッパ諸語ではpoll tax(英語),Kopfzins(ドイツ語),capitation(フランス語)といい,いずれも〈頭〉を意味する語を含んでいる。…
※「課」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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