改訂新版 世界大百科事典 「譚元春」の意味・わかりやすい解説
譚元春 (たんげんしゅん)
Tán Yuán chūn
生没年:1586-1631
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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中国、明(みん)末の詩人。字(あざな)は友夏(ゆうか)。竟陵(きょうりょう)(湖北省)の人。同郷の先輩鍾惺(しょうせい)とともに幽深孤峭(ゆうしんこしょう)を唱え、復古派の勢力を完全に一掃した。彼らは出身地にちなんで竟陵派とよばれ、明末の一時期、その主張は詩壇を風靡(ふうび)したが、自愛的な逃避、女性的な感傷に強い執着を示すその詩文は、無学偏奇で、故事をほとんど用いず、迫力とエネルギーを欠き、銭謙益(せんけんえき)の登場によってその声威はたちまち失墜した。散文の小品にかえって佳作がある。著に『譚友夏合集(がっしゅう)』がある。伝は『明史』文苑(ぶんえん)伝四に記される。
[福本雅一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…中国,明代末期(16世紀末~17世紀初め)に活躍した文学者のグループで,鍾惺と譚元春を代表者とする。ともに湖北省竟陵の出身。…
※「譚元春」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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