警告反応(読み)ケイコクハンノウ(その他表記)alarm reaction

デジタル大辞泉 「警告反応」の意味・読み・例文・類語

けいこく‐はんのう〔‐ハンオウ〕【警告反応】

ストレスの初期段階にみられる反応生体刺激ストレッサー)を加えられたとき、初めは何の準備もないため血圧代謝低下などのショック相が起こり、次いでそれに対応してショックが回復する。

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精選版 日本国語大辞典 「警告反応」の意味・読み・例文・類語

けいこく‐はんのう‥ハンオウ【警告反応】

  1. 〘 名詞 〙 生体の大半が量的にも質的にも適応しない突然の刺激にさらされたときに起こる非特異的反応。副腎皮質からのホルモン分泌が増加し、副腎皮質は肥大し、リンパ腺は縮小する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「警告反応」の意味・わかりやすい解説

警告反応
けいこくはんのう
alarm reaction

汎適応症候群の第1期の反応をいう。外傷,寒冷,中毒など生体にとって有害な刺激 (ストレス) が加わると,まずアドレナリンの分泌が起り,その直後から副腎皮質ホルモンの急激な放出胸腺萎縮などが起ってくる。これが警告反応で,最初は刺激に対する単なる受動的な反応にすぎないが,さらに引続いて同質のストレスが加重されると,疲労感,食欲不振,肩凝り,腰痛など,刺激に対して積極的な防御反応を呈するようになる。この時点で適切に処置しなければ,副腎の肥大による積極的防衛反応はさらに高まって第2期 (抵抗期) に入り,やがて刺激に耐えられなくなる第3期 (疲憊期) へと進行していく。

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