豊松東十郎(読み)とよまつ とうじゅうろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「豊松東十郎」の解説

豊松東十郎(初代) とよまつ-とうじゅうろう

?-? 江戸時代中期-後期人形浄瑠璃(じょうるり)の人形遣い
初代豊松重五郎の弟子。前名は豊松藤十郎。宝暦(ほうれき)14年(1764)大坂豊竹座に初出演。明和8年東十郎に改名し,寛政(かんせい)の初め北堀江市(いち)の側(かわ)芝居の立者(たてもの)となった。文化(1804-18)の末ごろ死去したという。

豊松東十郎(2代) とよまつ-とうじゅうろう

?-? 江戸時代後期の人形浄瑠璃(じょうるり)の人形遣い。
初代豊松東十郎の子。享和(きょうわ)元年(1801)大坂道頓堀(どうとんぼり)東の芝居が初演。父の死後2代を襲名し,文政(ぶんせい)の中ごろには立者(たてもの)として活躍没年天保(てんぽう)10年(1839)とも,12年ともいう。初名は巳之介。

豊松東十郎(3代) とよまつ-とうじゅうろう

?-? 江戸後期-明治時代の人形浄瑠璃(じょうるり)の人形遣い。
2代豊松東十郎の弟子。天保(てんぽう)4年(1833)豊松音吉を名のり初舞台。音三郎,咲造をへて明治元年3代を襲名。のち,いなり彦六座で活躍した。立役(たちやく)と女方巧者。明治25年(1892)ごろ死去したという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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