貯金箱(読み)チョキンバコ

デジタル大辞泉 「貯金箱」の意味・読み・例文・類語

ちょきん‐ばこ【貯金箱】

少額金銭を入れてためておく容器

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精選版 日本国語大辞典 「貯金箱」の意味・読み・例文・類語

ちょきん‐ばこ【貯金箱】

  1. 〘 名詞 〙 身近に置いて、時々少額の金銭を入れてたくわえる容器。
    1. [初出の実例]「此髪さんが毎晩五銭づつを貯金箱に入れる事にきめて居るのだが」(出典:熊手と提灯(1899)〈正岡子規〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「貯金箱」の意味・わかりやすい解説

貯金箱 (ちょきんばこ)

コインを蓄えるための容器。日本では1875年に郵便貯金制度が成立してから普及したもので,当初はその名も〈貯金玉〉と呼んだ素焼き陶製のものや竹筒が使われた。やがて,商売繁盛縁起をかついだ七福神福助,招き猫などが登場し,その後,木製や金属製のものができ,動物や家をかたどって置物の機能を兼ねさせるようになった。第2次大戦後は,銀行の大衆化政策によって無料で配布されるようになり,おりから普及し始めたプラスチックを素材とするものが主流になり,最近では子ども向きにアニメーションのキャラクターを用いることが多くなった。日本の貯金箱は蓄える効果を重視して取出口をつけず,1度入れたものは壊さなければ出せないものが多かったが,アメリカやヨーロッパでは節約効果に重点を置き,鍵をかける方式のものが普及している。なお,古代中国には通貨とされた子安貝を蓄える貯貝器(ちよばいき)があり,雲南省石寨山古墓(せきさいさんこぼ)などから青銅製のものが出土している。現存する世界最古の金庫であり,貯金箱であろう。
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