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石寨山古墓 せきさいざんこぼShí zhài shān gǔ mù

世界大百科事典 第2版の解説

せきさいざんこぼ【石寨山古墓 Shí zhài shān gǔ mù】

中国,雲南省晋寧県城西方約5km,滇池(てんち)東岸に臨む石寨山東斜面に営まれた滇国墓地。墓は封土がなく,岩山をうがって土壙を掘るが,漆塗の棺槨をもつものもある。副葬品の内容の違いから4類型に分けられる。I類墓は特有の土着形式と文様をもった銅鼓貯貝器(ちよばいき),葫蘆笙(ころしよう)と,戈,矛,剣,斧の青銅器多数を副葬するが,鉄器と漢式遺物をまったく含まず,前漢初期とされる。II類墓はさらに青銅鋤・犂などの生産用具が増加し,鉄斧や金鞘付鉄剣などの鉄製品が加わる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石寨山古墓
せきさいざんこぼ

中国、雲南省晋寧(しんねい)県の西5キロメートルの石寨山に営まれた(てん)族の王と一族の墓地。1956~60年の調査で、池の東岸の小山丘上に50基の土壙(どこう)墓が出土した。墓は封土をもたず、長方形の木棺に、多くは被葬者を仰身直肢葬にしたものである。副葬品には、銅鼓(どうこ)、貯貝器、銅製農具、銅製兵器、銅俑(よう)、動物飾り、人物飾りなど族の風俗を示すものと、半両銭、五銖銭(ごしゅせん)、鉄長剣、鉄斧(てっぷ)、銅鏡、帯鉤(たいこう)、銅容器、玉璧(ぎょくへき)などの漢式のものがあり、時代の下降とともに漢式文物が増加する。早・中・晩の3期に分けられ、前漢に併行するが、中期以後、漢式の文物が顕著になる。前漢の武帝は紀元前109年に王に金印を賜与している。中期の6号墓より出土した蛇鈕(だちゅう)王之印」金印は、確証はないが、このこととの関連が考えられる。[下條信行]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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