赤谷川(読み)あかやがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤谷川」の意味・わかりやすい解説

赤谷川
あかやがわ

群馬県北部を流れる川。利根川(とねがわ)の支流。三国(みくに)山脈に源を発して南流し、猿ヶ京(さるがきょう)で西(にし)川をあわせて南東流し、黒岩渓谷の景勝地を経て、みなかみ町月夜野(つきよの)で利根川に合流する。延長30キロメートル。川筋大部分は旧三国街道で、猿ヶ京には関所跡があり、現在は新潟へ通じる国道17号の通路。1958年(昭和33)猿ヶ京の合流点に多目的の相俣(あいまた)ダムができて、標高540メートル、面積0.98平方キロメートルの赤谷湖が出現し、笹ノ湯(ささのゆ)温泉を含む29戸と小・中学校、田畑山林が水没した。湖岸の近代的様式の猿ヶ京温泉は、水没温泉の移転を基礎に発展した観光地で風景がよい。沿岸下新田(しもしんでん)は塩原太助の出身地で、生家跡と記念公園があり、また川古(かわふる)、法師(ほうし)、湯宿(ゆじゅく)の各温泉もある。

[村木定雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「赤谷川」の意味・わかりやすい解説

赤谷川
あかやがわ

群馬県北部,谷川連峰万太郎山仙ノ倉山水源とする利根川の支流。全長 30km。南東に流下して後閑で利根川に合流。沿岸には河岸段丘発達。利根川特定地域総合開発に基づき,1959年に支流西川との合流点に相俣ダムが完成,赤谷湖ができた。付近の法師温泉猿ヶ京温泉,川古温泉などの温泉が三国温泉郷を形成。河谷沿いに国道 17号線が通る。上流部は上信越高原国立公園に属する。

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