日本大百科全書(ニッポニカ) 「三国温泉郷」の意味・わかりやすい解説
三国温泉郷
みくにおんせんきょう
群馬県北部の利根(とね)郡みなかみ町にある温泉郷で、旧三国(みくに)街道付近に点在する湯宿(ゆじゅく)、猿ヶ京(さるがきょう)、川古(かわふる)、法師(ほうし)、赤岩、奥平の各温泉の総称。そのうちの湯宿、川古、法師の3温泉は国民保養温泉地に指定されている。江戸時代から三国街道通行人の利用で発達したが、信越本線の開通による通行者の減少で一時衰え、その後、国鉄(現、JR)上越線の開通と後閑(ごかん)駅からのバスで復活、国道17号と人造の赤谷湖(あかやこ)の出現で活況を呈す。上越新幹線上毛高原駅からもバスが通じる。中心は猿ヶ京温泉。
[村木定雄]