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赤道海流 セキドウカイリュウ

大辞林 第三版の解説

せきどうかいりゅう【赤道海流】

貿易風が原因となって、赤道付近を東から西に流れる海流。北赤道海流と南赤道海流がある。赤道流。 → 黒潮

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

赤道海流
せきどうかいりゅう
Equatorial Current

赤道海域の海流の総称。赤道海流系ともいう。太平洋、大西洋の赤道海域には北から順に、北赤道海流(西向き)、赤道反流(東向き)、南赤道海流(西向き)があり、さらに赤道直下の深度約100メートル付近には赤道潜流が東向きに流れている。赤道海流は貿易風の影響を強く受けている。
(1)北赤道海流 北太平洋、北大西洋の時計回りの海水循環の一部分で、太平洋では北回帰線付近から赤道近くに位置し、メキシコ沖からフィリピンの西まで北太平洋を横断する。流速は0.5~1.0ノット。これの一分枝は北上し、フィリピン沖、台湾沖を経て黒潮に連なる。
(2)赤道反流 北赤道海流の南、北緯3度あたりと赤道あたりの間、赤道無風帯に位置する。赤道北側の北東貿易風と赤道南側の南東両貿易風のため、海水は西に吹き寄せられて海面は西のほうが高くなり、傾斜面を西から東に流れ下る、と考えられる。
(3)南赤道海流 太平洋では赤道のやや北から、南緯10度付近までの幅をもち、太平洋を東から西に横断する。
(4)赤道潜流 赤道直下100メートルぐらいの深さを、太平洋、大西洋を東西にほぼ横断する幅の狭い強流。
(5)インド洋の赤道海流系 季節風に対応して冬と夏とではまったく様相を異にする。北半球の冬には、北赤道海流、南赤道海流、その間に赤道反流がある。北半球の夏には東向きの季節風海流が卓越し、その南に南赤道海流があり、赤道反流は明瞭(めいりょう)ではない。南赤道海流はマダガスカル島北端をかすめ、アフリカ東海岸沖を北上して、この時季には北向きに流れているソマリ海流に連なる。[半澤正男・高野健三]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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