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超伝導磁石 ちょうでんどうじしゃくsuperconducting magnet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

超伝導磁石
ちょうでんどうじしゃく
superconducting magnet

超伝導体の線または薄板を巻いてつくった電磁石超伝導物質を臨界温度 (転移温度) 以下に冷却すると電気抵抗はゼロになるので,電力の損失なしに大きな電流を流すことができる。超伝導体は臨界磁場より大きな磁場中では超伝導性を失う。超伝導磁石の材質としては,高い臨界磁場,臨界温度,臨界電流をもつ超伝導体を使う。現在 8T 程度まではニオブチタン合金,17T 程度までは Nb3Sn を用いて実用化されている。最近では,ビスマス素の高温超伝導線材を用いた超伝導磁石も製作されている。電力損失が非常に少く,軽量,安価に高磁場をつくれるので,種々の研究,エネルギー技術への応用 (MHD 発電,核融合やエネルギー貯蔵) ,磁気浮上列車,医療用断層画像撮影装置 MRIなど広い分野で使用されている。超伝導磁石に電流を流しておいて,コイルの両端を超伝導体で結ぶと電源を除去しても永久電流が流れ続け,安定な磁場が得られる。 (→マイスナー効果 )

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大辞林 第三版の解説

ちょうでんどうじしゃく【超伝導磁石】

超伝導を利用した磁石。超伝導体に環状の大電流を流して強い電磁石をつくる。発熱がなく、電力を消費しないのできわめて便利。ニオブを含む合金がよく利用される。超伝導マグネット。

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世界大百科事典内の超伝導磁石の言及

【磁石】より

…電磁石にはコイルの中に,強磁性体の心(磁心という)をもつものともたないものとがあり,磁心をもたないものを空心コイルとして電磁石と区別する場合もある。非常に強い磁場をつくる場合には空心コイルに大電流を流すが,これには超伝導体を導線に用いる超伝導磁石が非常に有用である。永久磁石の形としては棒状のもの,馬蹄形のもの,あるいは円板状のものなどがあるが,いずれもS極およびN極の2種類の磁極をもち,同種の磁極間には斥力,異種の磁極間には引力が働く。…

※「超伝導磁石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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