ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイスナー効果」の意味・わかりやすい解説
マイスナー効果
マイスナーこうか
Meissner effect
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超伝導体に臨界磁場未満の磁場をかけておき、徐々に温度を下げて超伝導相転移温度になったときに超伝導体内の磁場が超伝導体外に排除される現象。マイスナーWalther Meissner(1882―1974)とオクセンフェルトRobert Ochsenfeld(1901―1993)により1933年に発見され、マイスナー‐オクセンフェルト効果または完全反磁性ともよばれる。超伝導体であるためには、電気抵抗がゼロである(完全導電性)とともに、このマイスナー効果が必要条件とされる。
外部磁場がない状態で物質を冷却して超伝導状態になってから、外部磁場を加えると内部磁場は電磁誘導により外部磁場を打ち消すようになり、超伝導体内には磁場がない状態になる。しかしマイスナー効果は外部磁場の変化がなくても生じるため、電磁誘導では説明のつかない超伝導特有の現象である。
[山本将史 2022年7月21日]
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