永久電流(読み)えいきゅうでんりゅう(英語表記)persistent current; permanent current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「永久電流」の解説

永久電流
えいきゅうでんりゅう
persistent current; permanent current

超伝導体でつくった閉回路を外部起電力なしに流れる定常電流。永久電流の寿命は,第二種超伝導体の場合は超伝導体を貫いている磁束量子が動くことにより,また超伝導転移温度近傍では超伝導状態のゆらぎなどにより決るが,ほとんど無限に近い。超伝導磁石に電流を流しておいたのち,磁石の入力を超伝導体で短絡すると,永久電流が流れるので,きわめて安定な磁場が得られる。超流動ヘリウム IIでも,同様な現象が観測されている。 (→超伝導 , 超流動 )

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化学辞典 第2版「永久電流」の解説

永久電流
エイキュウデンリュウ
persistent current

超伝導体の電気抵抗は0なので,超伝導体でつくられた回路に電流が流れると,永久に電流が流れることになる.これを永久電流という.この電流による磁場が種々の目的に利用されている.[別用語参照]超伝導磁石

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デジタル大辞泉「永久電流」の解説

えいきゅう‐でんりゅう〔エイキウデンリウ〕【永久電流】

電気抵抗が零またはそれに近い超伝導物質で作られた回路に誘導されて、回路内をいつまでも流れ続ける電流。→超伝導

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世界大百科事典 第2版「永久電流」の解説

えいきゅうでんりゅう【永久電流 persistent current】

超伝導材料で作った環状の回路に,超伝導転移温度よりも高い温度で磁場をかけ,次に磁場をかけたままで転移温度よりも低い温度に冷やしたのち磁場を取り除くと,回路には減衰することのない電流が流れ続ける。これを永久電流といい超伝導材料にだけ起こる現象である。ただし厳密にいえば電流の衰がまったくないわけではなく,時間の対数に比例して減衰することが確かめられているが,実用上では0とみなせるほど小さい。永久電流を利用すると,磁場を保つための電力を必要としない電磁石(超伝導磁石)を作ることができる。

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