軟調(読み)ナンチョウ

精選版 日本国語大辞典 「軟調」の意味・読み・例文・類語

なん‐ちょう‥テウ【軟調】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. やわらかな調子や感じであること。また、そのさま。
  3. 写真の原板・印画で、黒白の対照が明確でないこと。画面全体が柔らかい調子であるさま。
  4. 相場が下がり気味の状態にあること。また、そのさま。軟弱。⇔堅調
  5. 話柄などがくだけたものであること。また、その話。
    1. [初出の実例]「ハッチソンはニヤニヤ笑ひながら山本の話を聞いていたが、〈略〉改まった面持ちで一座を見まわし、『軟(ナン)調のつづきはいづれまた伺ふとして〈略〉』」(出典魔都(1937‐38)〈久生十蘭〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android