コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

軽度発達障害児の教育 けいどはったつしょうがいじのきょういく

知恵蔵の解説

軽度発達障害児の教育

LD、ADHD、高機能自閉症の子どもたちが「特別支援教育」の対象となり、学校教育における取り組みがなされるようになる。独特な物事の認知の仕方や表現・行動により、周囲から理解されず、いじめや叱責(しっせき)の対象となることもあり、二次的障害として自信喪失・自己否定感をもつことも少なくない。LDは学齢期になって明らかになり、ADHDは集団生活の中で問題化する。高機能自閉症児にとっても、他者に対する関心が高まる学齢期は大切な時期である。『LD・ADHD・高機能自閉症の子どもの指導ガイド』(国立特殊教育総合研究所)など関連著書が出版されるようになる。聴覚あるいは視覚からの情報が苦手な子ども、集中の難しい子ども、状況の理解が難しい子どもなどに対して、具体的な工夫が必要で、指導法の研究・啓蒙(けいもう)、指導者の育成が重要である。精神医学的には、高機能自閉症とADHDの鑑別が大切である。同じような多動・不注意を示した場合でも、ADHD児は、落ち着いている時には、対人関係は比較的スムーズであるが、高機能自閉症児は、対人関係・コミュニケーション・認知様式の問題があるので、それを踏まえての対応が必要である。

(田中信市 東京国際大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

軽度発達障害児の教育の関連キーワード注意欠陥多動性障害注意欠陥・多動性障害(ADHD)発達性協調運動障害注意欠陥・多動性障害障害者プラン新障害者プラン発達障害者支援法特別支援教育発達障害リタリン

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android