近江牛(読み)オウミギュウ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「近江牛」の解説

近江牛[畜産]
おうみぎゅう

近畿地方、滋賀県の地域ブランド。
滋賀県産の牛肉琵琶湖を取り囲む豊かな自然環境と、清冽な水のあふれる滋賀県内で育てられている。厳選した黒毛和種を優れた技術で肥育。肉質は霜降り度合いが高く、芳醇な香りとやわらかさをもっている。1590(天正18)年、高山右近が牛肉を蒲生氏郷細川忠興に振る舞ったといわれ、1687(貞享4)年には、彦根藩で牛肉の味噌漬けが考案された。2007(平成19)年5月、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5044958号。地域団体商標の権利者は、滋賀県食肉事業協同組合・滋賀県同和食肉協同組合・滋賀県家畜商業協同組合・全国農業協同組合連合会

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典(旧版)内の近江牛の言及

【牛肉】より

…以後の日本における牛肉食については〈肉食〉の項目に譲るが,幕末ごろからヨーロッパとの接触が拡大するとともに,牛肉を食べる文化はだんだんと日本に広まってきた。 日本の肉牛は大部分が黒毛和種で,各地で生産された子牛を,三重県や滋賀県へ送って濃厚飼料で念入りに肥育したものが松阪牛や近江牛などの銘柄牛と呼ばれ,とくに3歳の未経産の雌牛の肉が最上であるとして珍重される。ただし,三重県,滋賀県産であっても,特別の飼育をされていないものは銘柄牛とは呼ばない。…

※「近江牛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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