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肥育 ひいくfattening

翻訳|fattening

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

肥育
ひいく
fattening

食用の目的で家畜家禽を太らせること。肥育の方法は時期的には3期に分れ,初期は炭水化物飼料固形物の給与量を増し,中期は炭水化物を少し減らし蛋白質の給与量を増す。後期は家畜を静止させ,舎内を薄暗くして,再び炭水化物を増し,蛋白質の給与を減らす。こうして前,中期には太らせて体重を増し,後期には脂肪肉質の改良をはかるという方法が一般に行われる。

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デジタル大辞泉の解説

ひ‐いく【肥育】

[名](スル)食肉用の家畜の肉量を増やし、肉質をよくするための飼育法。畜舎を暗くし運動をさせず、良質の飼料を与える。「肉牛を肥育する」

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栄養・生化学辞典の解説

肥育

 肉牛ブタ出荷の状態にするために肉量を増やし,脂肪をつける育成過程.

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世界大百科事典 第2版の解説

ひいく【肥育 fattening】

食肉を生産するために,家畜や家禽(かきん)を太らせること。肥育を行うことにより,体内の脂肪の蓄積は増し,屠体(とたい)における可食部の割合が増加するとともに,筋肉内に脂肪が適度に分布するため,風味のよい,優れた食肉を生産することができる。肥育の対象となるのは肉牛,ブタ,肉メンヨウ,肉用家禽など肉専用種の場合が多いが,他の目的で飼われた家畜を短期間肥育して肉を利用する場合もある。ブタやブロイラー用ニワトリにおいては成長の初期から肥育が行われる。

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大辞林 第三版の解説

ひいく【肥育】

( 名 ) スル
家畜の肉量・肉質を良くするため、運動を制限し、良質の飼料を与えて飼育すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

肥育
ひいく

食肉を生産する家畜や家禽(かきん)をと畜前に肥(ふと)らせることをいう。そのためには、栄養価の高い肥育飼料を与えて激しい運動を避け、体内の脂肪蓄積と筋肉の増大を促し、筋肉組織に脂肪をほどよく分布させて、肉の品質をよくすると同時に、より多くの肉を生産するように飼育する。成長中は体内にタンパク質と脂肪の蓄積が増加するが、成熟期に近づくと脂肪の蓄積のほうが多くなるので、これを避けるため肥育後半は飼料摂取量を抑制する。肉専用種は成長の初期から肥育される場合と、初めは通常の成長に準じた育成期とし、最後に仕上げ肥育を行う場合がある。ウシでは3~4か月間で仕上げる短期肥育と、肉質をよくするため一か年かけて肥育する長期肥育があるが、ブタやブロイラーではより速く増体させるような肥育法が一般的である。兼用種やほかの用種も、雌畜の場合は産乳そのほかの生産に使われたのち肉用に短期肥育される。雄畜の多くは初めから肉用に肥育されるが、発育は速いが肉質が粗く雄臭があるので、去勢して肥育される場合が多い。[西田恂子]

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