通教(読み)ツウギョウ

デジタル大辞泉 「通教」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぎょう〔‐ゲウ〕【通教】

天台宗で説く化法けほう四教の第二。くうを説く般若経などの教え。大乗初門の教えで、声聞しょうもん縁覚えんがく菩薩ぼさつ三乗に共通して説かれるところからいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「通教」の意味・読み・例文・類語

つう‐ぎょう‥ゲウ【通教】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。天台宗で説く八教の後四である化法(けほう)の第二。声聞(しょうもん)縁覚(えんがく)菩薩(ぼさつ)の三乗に共通して説かれるところからこの名がある。大乗仏教初級の教えで、すべてのものは因縁により成立しているところから空(くう)の理を観ずるが、ただこの教えを受ける菩薩のうち、劣った者は蔵教(化法の四教の第一)と同じ証果を得、勝れた者は中道真理を悟ってより高度な別教円教を受けるようになるという。
    1. [初出の実例]「問、且化法四教者何。答一、三蔵教、一切小乗、此教中摂。二通教、諸大乗中、通被三乗、此教分斉」(出典八宗綱要(1268)下)

つう‐きょう‥ケウ【通教】

  1. 〘 名詞 〙つうしんきょういく(通信教育)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む