故事成語を知る辞典 の解説
過ぎたるはなお及ばざるがごとし
[使用例] 過ぎたるは
[使用例] 無双な腕力を持っていても、これを生かすべき戦乱はなく、ために栄達の折もなく、むしろ過ぎたるは及ばざるに
[由来] 「論語―先進」に出て来る、孔子の名言。弟子の
[解説] ❶子貢は才知にあふれた人物で、外交官として活躍する一方、投機をして巨万の富をも築きました。そんな彼が「行きすぎ」の方がすぐれていると思ったのは、自分に近いからでしょうか。孔子のことばは、子貢自身に対する戒めだったのかもしれません。❷「論語」の章句としては、「中庸(ほどよいこと)」のすすめとして解釈されていますが、故事成語としては、「行きすぎ」を戒める意味で用いられるのがふつうです。
〔異形〕過ぎたるは及ばざるがごとし/過ぎたるは及ばざるに
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