精選版 日本国語大辞典 「達身寺」の意味・読み・例文・類語 たっしん‐じ【達身寺】 兵庫県丹波市氷上町清住にある曹洞宗の寺。山号は十九(つつ)山。行基の開創とも、建久三年(一一九二)の創建とも伝えられる。本尊の阿彌陀如来をはじめ約七〇体の古い仏像が保存されていて、一二体は国重要文化財に指定されている。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「達身寺」の解説 達身寺たつしんじ 兵庫県:氷上郡氷上町下村達身寺[現在地名]氷上町清住清住谷(きよずみだに)川の東岸にある寺。曹洞宗、十九山と号し、本尊阿弥陀如来。養老五年(七二一)行基の開基、または法道の開基と伝える。当寺に安置される兜跋毘沙門天立像などの造仏様式から八世紀頃の建立とみられ、郡内で最も古い寺の一つ。寺の前身とされる「たるみ堂」は当地と北東の井中(いなか)を境する十九(じゆうく)山の中腹にあったという。一説には兜山八幡の修験場であり、同山は伯耆大山(だいせん)への道順であったとも伝える(「氷上郡志」など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報