デジタル大辞泉 「遠離」の意味・読み・例文・類語 えん‐り〔ヱン‐〕【遠離】 [名](スル)距離・思想・性格などが遠くかけ離れていること。「理想とは遠離した世界」 おん‐り〔ヲン‐〕【遠離】 1 遠ざかり離れること。また、遠くへ離すこと。〈日葡〉2 仏語。執着を捨て悟りの境界にあること。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「遠離」の意味・読み・例文・類語 おん‐りヲン‥【遠離】 〘 名詞 〙① 遠く離れること。また、遠くへ離すこと。えんり。[初出の実例]「自高のこころを遠離(ヲンリ)(〈注〉トヲサカリハナレ)して、つねに智恵を思惟し」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)六)[その他の文献]〔諸葛亮‐出師表〕② 仏語。あらゆる煩悩(ぼんのう)のきずなから解放されたさとりの境界である無為をいう。〔維摩経‐下〕 えん‐りヱン‥【遠離】 〘 名詞 〙① 遠く離れること。また、遠く離れていること。おんり。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔諸葛亮‐出師表〕② 遠ざけること。[初出の実例]「戯曲の作者は全く個人の主観(能感)を遠離して、深く曲中人物の主観に潜めり」(出典:柵草紙の山房論文(1891‐92)〈森鴎外〉早稲田文学の後没理想) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例