デジタル大辞泉
「遠離」の意味・読み・例文・類語
おん‐り〔ヲン‐〕【遠離】
1 遠ざかり離れること。また、遠くへ離すこと。〈日葡〉
2 仏語。執着を捨て悟りの境界にあること。
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とお‐ざ・ける とほ‥【遠離】
〘他カ下一〙 とほざ・く 〘他カ下二〙
① 遠くへ離れさせる。とおのかせる。
※大日経治安二年点(1022)「水輪稍に相ひ遠(トホサク)」
② 近寄らないようにする。親しくしない。疎遠にする。うとんじる。
※
太平記(14C後)
一二「さしも眤
(むつましかる)可き夫婦・
父子の中をだに遠
(トヲザ)くるは、
讒者の偽也」
とお‐ざか・る とほ‥【遠離】
〘自ラ五(四)〙
① 遠くに離れる。ある
場所から離れて遠くなる。とおのく。
※
書紀(720)垂仁二年一〇月(熱田本訓)「遂に浮海に遠
(トヲサカリ)て
日本の国に入る」
② 疎遠になる。縁遠くなる。親しまないようになる。うとくなる。とおのく。
※地蔵十輪経元慶七年点(883)四「常に
福田に近づきて、諸の
破戒を遠
(トホザカ)らむ」
おん‐り ヲン‥【遠離】
〘名〙
① 遠く離れること。また、遠くへ離すこと。えんり。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)六「
自高の
こころを遠離
(ヲンリ)(〈注〉トヲサカリハナレ)して、つねに
智恵を思惟し」 〔
諸葛亮‐
出師表〕
えん‐り ヱン‥【遠離】
〘名〙
① 遠く離れること。また、遠く離れていること。おんり。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔諸葛亮‐出師表〕
② 遠ざけること。
※柵草紙の山房論文(1891‐92)〈森鴎外〉早稲田文学の後没理想「戯曲の作者は全く個人の主観(能感)を遠離して、深く曲中人物の主観に潜めり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「遠離」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報