重クロム酸のナトリウム塩。正式名称は二クロム酸ナトリウムsodium dichromateという。
クロム鉱から、炭酸カリウムのかわりに炭酸ナトリウムを用い、重クロム酸カリウムと同様な方法でつくられる。冷水溶液からは二水和物が結晶し、これを加熱すると84.6℃で無水和物(式量262.0)となる。皮なめし、媒染剤、さび止め、防腐剤、油脂の漂白剤など多くの用途がある。重クロム酸カリウムと化学的性質のよく似た赤色結晶であるが、工業的にはカリウム塩より安価であり、とくに高純度を要しない多量使用に適している。
[岩本振武]
「二クロム酸ナトリウム」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…
[二クロム酸ナトリウム]
化学式Na2Cr2O7。俗称重クロム酸ナトリウム。工業的にはクロム鉄鉱(主成分FeO・Cr2O3)を消石灰Ca(OH)2,ソーダ灰Na2CO3とともに焙焼(ばいしよう)し,水で浸出した液を硫酸で酸性にして2水和物結晶として取り出している。…
※「重クロム酸ナトリウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新