重クロム酸ナトリウム(読み)ジュウクロムサンナトリウム(英語表記)sodium bichromate

デジタル大辞泉 「重クロム酸ナトリウム」の意味・読み・例文・類語

じゅうクロムさん‐ナトリウム〔ヂユウ‐サン‐〕【重クロム酸ナトリウム】

二クロム酸ナトリウムの俗称。

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精選版 日本国語大辞典 「重クロム酸ナトリウム」の意味・読み・例文・類語

じゅうクロムさん‐ナトリウム ヂュウクロムサン‥【重クロム酸ナトリウム】

〘名〙 (ナトリウムはNatrium) 重クロム酸のナトリウム塩。化学式 Na2Cr2O7 橙赤色の結晶性固体。性質重クロム酸カリウムに似る。皮なめし、黄鉛製造金属表面処理染料工業など広く用いられる。二クロム酸ナトリウム。重クロム酸ソーダ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「重クロム酸ナトリウム」の意味・わかりやすい解説

重クロム酸ナトリウム
じゅうくろむさんなとりうむ
sodium bichromate

重クロム酸のナトリウム塩。正式名称は二クロム酸ナトリウムsodium dichromateという。

 クロム鉱から、炭酸カリウムのかわりに炭酸ナトリウムを用い、重クロム酸カリウムと同様な方法でつくられる。冷水溶液からは二水和物が結晶し、これを加熱すると84.6℃で無水和物(式量262.0)となる。皮なめし、媒染剤、さび止め、防腐剤油脂漂白剤など多くの用途がある。重クロム酸カリウムと化学的性質のよく似た赤色結晶であるが、工業的にはカリウム塩より安価であり、とくに高純度を要しない多量使用に適している。

[岩本振武]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「重クロム酸ナトリウム」の意味・わかりやすい解説

重クロム酸ナトリウム
じゅうクロムさんナトリウム

二クロム酸ナトリウム」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の重クロム酸ナトリウムの言及

【二クロム酸】より


[二クロム酸ナトリウム]
 化学式Na2Cr2O7。俗称重クロム酸ナトリウム。工業的にはクロム鉄鉱(主成分FeO・Cr2O3)を消石灰Ca(OH)2,ソーダ灰Na2CO3とともに焙焼(ばいしよう)し,水で浸出した液を硫酸で酸性にして2水和物結晶として取り出している。…

※「重クロム酸ナトリウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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