① トウダイグサ科の多年草。各地の山野の湿地に生える。高さ四〇センチメートル位。茎・葉を切れば白い乳液が出る。葉は長さ五~八センチメートルの長楕円形で互生し、茎頂では五枚輪生する。総苞葉は円状卵形で長さ一~二センチメートル。春、輪生葉の間から数本の花柄をのばし、小さな淡黄色の杯状花序をつける。花序の腺体は五個。花は単性花で、雌花は一本の雌しべ、雄花は一本の雄しべからなる。果実は扁球形でいぼ状の突起がある。有毒植物だが根茎を利尿薬に用いる。和名は、野原に生え、ウルシに似た汁が出ることによる。漢名に草茹を当てる。さわうるし。りょうぎょう。ちちぐさ。《 季語・春 》 〔多識編(1631)〕