野漆(読み)ノウルシ

デジタル大辞泉 「野漆」の意味・読み・例文・類語

の‐うるし【野漆】

トウダイグサ科多年草河原などの湿地に群生し、高さ約40センチ。葉は互生し、茎の頂には5枚が輪生。4月ごろ、淡黄色ほうをもつ小花をつける。茎や葉を切ると白い乳液が出て、皮膚につくとかぶれる。さわうるし。 春》

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精選版 日本国語大辞典 「野漆」の意味・読み・例文・類語

の‐うるし【野漆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. トウダイグサ科の多年草。各地の山野の湿地に生える。高さ四〇センチメートル位。茎・葉を切れば白い乳液が出る。葉は長さ五~八センチメートルの長楕円形で互生し、茎頂では五枚輪生する。総苞葉は円状卵形で長さ一~二センチメートル。春、輪生葉の間から数本の花柄をのばし、小さな淡黄色の杯状花序をつける。花序の腺体は五個。花は単性花で、雌花は一本の雌しべ雄花は一本の雄しべからなる。果実は扁球形でいぼ状の突起がある。有毒植物だが根茎を利尿薬に用いる。和名は、野原に生え、ウルシに似た汁が出ることによる。漢名に草茹を当てる。さわうるし。りょうぎょう。ちちぐさ。《 季語・春 》 〔多識編(1631)〕
  3. 植物たかとうだい(高灯台)」の異名。〔物類称呼(1775)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「野漆」の解説

野漆 (ノウルシ)

学名Euphorbia adenochlora
植物。トウダイグサ科の多年草,薬用植物

野漆 (ノウルシ)

植物。トウダイグサ科の多年草,薬用植物。タカトウダイ別称

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