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金唐革 きんからかわgilded ornamental leather

大辞林 第三版の解説

きんからかわ【金唐革】

装飾革の一種。型を使って文様を革の表面に浮き上がらせ、金泥その他で彩色を施したもの。また、革に似せた紙製の模造品もある。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金唐革
きんからかわ

オランダを中心にヨーロッパで作られた文様を施した革で、城館や邸宅の壁面の装飾に使われた。仔牛の皮をなめし、銀箔を張った上にワニスを塗り、型押しで模様を表現し、彩色したもの。その起源はリビアに始まり、ヨーロッパに伝えられたと考えられている。14~17世紀にスペインで栄え、その後、ポルトガル、イタリア、さらに、フランス、ベルギー、オランダで生産されるようになった。オランダの金唐革は、17世紀はじめ日本へも多く伝えられ、将軍などへの贈り物とされた。ヨーロッパでは壁革として用いられたが、日本では、箱、刀の鞘(さや)、甲冑、馬具、袋物、たばこ入れ、屏風などに使われた。なかでも、富有な町人のあいだでは、金唐革のたばこ入れを持つことが流行し、多量の金唐革がオランダから持ち込まれている。大変高価であったため、日本でも作られるようになり、代表的なものに姫路革細工が知られる。また、和紙を素材とした金唐革紙(金革紙)が作られ、明治時代にはヨーロッパやアメリカなどへも輸出された。[木村重圭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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