銭屋(読み)ゼニヤ

デジタル大辞泉 「銭屋」の意味・読み・例文・類語

ぜに‐や【銭屋】

銭店ぜにみせ」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「銭屋」の意味・読み・例文・類語

ぜに‐や【銭屋】

  1. 銭屋〈洛中洛外図屏風〉
    銭屋〈洛中洛外図屏風〉
  2. 〘 名詞 〙 近世、もっぱら小額銭貨両替を行なった店。正規の両替商の下請的な業務を行なった。ぜにみせ。銭両替
    1. [初出の実例]「竹斎銭の入事ありて、銭屋へさうばを書にやられけるに」(出典:仮名草子・竹斎はなし(1672頃)上)

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日本歴史地名大系 「銭屋」の解説

銭屋
ぜにや

[現在地名]美東町大字絵堂 銭屋

絵堂えどう宿の北半里にある小集落で、中世には桑原くわばら村とよばれた(青景文書)。近世、萩藩の銭座が置かれた。

寛永一四年(一六三七)萩藩は幕命により美祢郡赤小野あかおのの地を選んで銭座を設け、新銭の鋳造を開始することになり、鋳銭奉行として田辺市郎左衛門・佐々木四郎兵衛・杉山十左衛門の三名が任命され、当地で鋳造を始めた(桑原文書)

鋳造事業は一ヵ年の更新契約であったが、幕府は寛永一七年、新銭過剰のため諸藩に鋳造停止を命じた(毛利氏四代実録)。しかし銭貨鋳造は利益が多いため、停止令後も藩の黙認のもとに私鋳が続けられた。当地で鋳造されたいわゆる銭屋銭は、白銅色で文字に特色があり、判別は容易であるという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「銭屋」の意味・わかりやすい解説

銭屋
ぜにや

銭見世(みせ)、銭両替(りょうがえ)ともいう。江戸時代、銭の売買交換をすることによって手数料を得る小資本の両替商。

[編集部]

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