病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「鎮吐剤・鎮暈剤」の解説
鎮吐剤・鎮暈剤
■鎮吐剤 脳の
この吐き気・嘔吐を鎮めるのが鎮吐剤(吐き気止め)で、嘔吐中枢に直接はたらきかける薬を中枢性鎮吐剤、知覚神経の末梢を
中枢性鎮吐剤の作用をもつ薬には、抗ヒスタミン系鎮暈・鎮吐剤のほか、抗精神病剤、催眠鎮静剤などがあります。
末梢性鎮吐剤の作用をもつ薬には、イソプレナリン塩酸塩製剤、局所麻酔剤、抗コリン剤などがあります。
このほかに、
鎮吐剤は、吐き気・嘔吐の原因によってふつう次のように使い分けられています。
胃腸の病気からおこった嘔吐には抗コリン剤・局所麻酔剤・抗精神病剤が、乗り物酔い(動揺病)には抗ヒスタミン剤・抗精神病剤・抗コリン剤が、尿毒症からおこった嘔吐にはプリンペラン・抗精神病剤が、妊娠
ただし、肝臓病による嘔吐には、鎮吐剤ではなく、安静と栄養が大切です。
また、不消化物、毒物、薬物などが原因の場合、嘔吐は悪いものを体外へ排出しようという体の防御反応なので、薬で止めないほうがよいのです。
■鎮暈剤 めまいは、中枢神経系と自律神経系に加わった刺激のために内耳や
めまいを抑える薬が鎮暈剤で、自律神経や中枢神経に作用する抗ヒスタミン系鎮暈・鎮吐剤がおもに使われていますが、鎮吐剤と鎮暈剤を兼ねている薬がいろいろあります。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報