病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
抗ヒスタミン系鎮吐・鎮暈剤
《ジフェニドール塩酸塩製剤》
ジフェニドール塩酸塩(武田テバファーマ、武田テバ薬品、武田薬品工業、長生堂製薬、大興製薬、日本ジェネリック、日医工、辰巳化学、富士フイルムファーマ、東和薬品)
シュランダー(鶴原製薬)
セファドール(日本新薬)
《ジメンヒドリナート製剤》
ドラマミン(陽進堂)
《ベタヒスチンメシル酸塩製剤》
ベタヒスチンメシル酸塩(日医工、武田テバファーマ、武田テバ薬品、武田薬品工業、辰巳化学、鶴原製薬、日本ジェネリック、セオリアファーマ、東和薬品、ジェイドルフ)
メリスロン(エーザイ)
●配合剤●
〔ジフェンヒドラミン・ジプロフィリン配合剤〕
トラベルミン(エーザイ、サンノーバ)
メニエール病、メニエール症候群、動揺病(乗り物酔い)、アレルギーなどによるめまい、吐き気・嘔吐、放射線療法時や手術後などの吐き気・嘔吐の治療に使います。
抗ヒスタミン系鎮暈・鎮吐剤には、いろいろな種類の薬があります。代表的な薬とその特徴は次のとおりです。
ジフェニドール塩酸塩製剤は、内耳障害によっておこるめまいの治療に効果があり、ねむけや血圧低下などの副作用がほとんどありません。
ジメンヒドリナート製剤は、抗ヒスタミン剤と
ベタヒスチンメシル酸塩製剤は、内耳や脳の血流量を増やして脳の血液循環を改善する作用をもち、メニエール病やメニエール症候群、
トラベルミンは、抗ヒスタミン剤と血管拡張剤を配合して効果を高めた薬で、乗り物酔いとメニエール病による吐き気・めまいに用います。
①過敏症状(
過敏症状が現れたら使用を止め、すぐ医師に相談してください。
②ねむけ、頭痛、不安、手足のしびれ、手足の震え、目のかすみ、ふらふら感、胸やけ、胃痛、口やのどの渇き、
①錠剤、顆粒剤があります。1日あるいは1回の服用量・服用時間・服用回数、服用期間については医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。
また、服用するときは、十分な水(コップ1杯以上の水)で飲んでください。
②嘔吐やめまいの治療剤は、原因によって使う薬が違います。自分が使う薬をほかの人に与えたり、また、ほかの人の薬を使ったりしないでください。
③問診の際にあらかじめ、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。また、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。
とくに、過去にこの薬を使用して過敏症を起こしたことのある人、ジフェニドール塩酸塩製剤では、重い
④妊婦あるいは現在妊娠している可能性のある人は、あらかじめ医師に伝えてください。胎児に悪影響を与えることもあります。
⑤ジメンヒドリナート製剤、トラベルミンでは、ねむけやめまいがおこることがあるので、自動車運転や危険を伴う作業は避けてください。
⑥この薬を服用中に飲酒すると、副作用が現れやすくなります。服用中は禁酒を守ってください。
⑦現在ほかの薬を使っていたり、この薬を使用中にほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。
薬によっては、ほかの抗ヒスタミン剤、バルビツール酸系催眠鎮静剤・麻酔剤などの中枢神経抑制剤、降圧剤、交感神経興奮剤と併用すると、薬の効果が過剰になることがあります。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報