長掌筋(読み)チョウショウキン

デジタル大辞泉 「長掌筋」の意味・読み・例文・類語

ちょうしょう‐きん〔チヤウシヤウ‐〕【長掌筋】

前腕にある屈筋一つ上腕骨の内側上顆じょうかひじの小指側の突起)から手首まで伸びる細長い筋。筋腹は短く、長い停止腱は手首で手掌腱膜しゅしょうけんまくに移行する。手首の屈曲に関与するが、欠如しても機能的に支障はなく、退化消失していることもある。

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関連語 手掌腱膜 変異

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長掌筋」の意味・わかりやすい解説

長掌筋
ちょうしょうきん

ヒトの前腕屈筋の一種。上腕骨の内側上顆 (下端内側の突出部) から起り,細長い腱となって手掌中央部に扇形に広がる腱膜に移行する。正中神経によって支配され,手根部を曲げ,同時に手掌の腱膜を引く働きをするので,物を握る際に有効であるといわれるが,欠如しても機能的にはほとんど障害がない。欠如の頻度は,日本人と黒人で数%,白人は数十%である。 (→筋の変異 )  

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