間合(読み)マアイ

デジタル大辞泉 「間合」の意味・読み・例文・類語

ま‐あい〔‐あひ〕【間合(い)】

隔たり。「間合いを詰める」
適当な時機。ころあい。「間合いを見計らう」
舞踊音楽などで、調子拍子の変化する間のわずかの時間
剣道で、向かい合った両者の隔たり。
[類語]距離間隔隔たりインターバル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「間合」の意味・読み・例文・類語

ま‐に‐あい‥あひ【間合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 代わりのものを使って当座の役に立てること。急場の用にあてること。一時しのぎ。また、そのもの。まにあわせ。
    1. [初出の実例]「一時勝負の息貫間(マ)にあいもおかしきもの歟」(出典:洒落本・寸南破良意(1775)跋)
  3. 出まかせのごまかし。その場のがれのでたらめ。
    1. [初出の実例]「『八百屋の作兵衛から参りました』ト様々に間に合を云ひ」(出典:歌舞伎・今源氏六十帖(1695)一)
  4. まにあい(間合)の紙」の略。
    1. [初出の実例]「まにあひ百枚令進献候」(出典:上杉家文書‐永祿一二年(1569)四月二六日・小島職鎮書状)

ま‐あい‥あひ【間合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 時間の程よい間隔。適当な時機。ころあい。ひま。
    1. [初出の実例]「あれともよく人の機嫌まあいを見てはたらくぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
  3. 舞踊・音曲などで、調子の変化する間のわずかの時間。
    1. [初出の実例]「間(マ)合上手なれはおのづから狂言がいきて」(出典:評判記・野良立役舞台大鏡(1687)坂田藤十郎)
  4. 隔たり。距離。多く、剣道などでいう。
    1. [初出の実例]「離れたると合ひたると、合うて離るるきわと、進退の間合と」(出典:剣法略記(1839)三)

ま‐に‐あわせ‥あはせ【間合】

  1. 〘 名詞 〙 代わりのものを使って当座の役に立てること。急場の用にあてること。一時しのぎをすること。また、そのもの。まにあい。
    1. [初出の実例]「更衣述懐 たれにさてかりてかけふのまにあはせ〈空存法師〉」(出典:俳諧・新続犬筑波集(1660)一四)

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