(読み)ノ

  • ▽幅/▽布
  • はば
  • はば・る
  • ふく
  • ぶく
  • ぷく
  • 幅/▽巾
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

布の幅を数える単位。一幅(ひとの)は鯨尺で1尺(約37.9センチ)。
一幅分の。はぎ合わせたなどの一部をさすのに用いる。
物の横の端から端までの距離。また、長方形の短いほうの辺の長さ。差し渡し。「―の広い肩」「机の―」「道路の―」
声・価格などの高低の隔たり。「―のある声」「値上げの―」
制約の中で自由にできる、ゆとり。「規則に―をもたせる」
心の広さ。ゆとり。「―のある人間」
その領域で実力があり、発言力が大きいこと。はぶり。威勢。
「主が時の―に任せて、佐々木殿の御意を聞かず」〈甲陽軍鑑・一七〉
[下接語]後ろ幅大幅肩幅川幅小幅シングル幅背幅袖(そで)幅ダブル幅中(ちゅう)幅並幅値幅半幅広幅歩幅前幅丸幅・道幅・身幅木綿幅ヤール幅横幅利幅
[名]床の間に掛けて飾りとする軸物。掛け物。「山水の
[接尾]助数詞。掛け物・軸物などを数えるのに用いる。上に来る語によっては「ぷく」「ぶく」となる。軸。「二の掛け軸」
常用漢字] [音]フク(呉)(漢) [訓]はば
〈フク〉
はば。「幅員拡幅恰幅(かっぷく)紙幅車幅振幅全幅満幅
へり。ふち。「辺幅
掛け軸。「画幅条幅三幅対
〈はば〉「幅広大幅肩幅値幅
[難読]二幅(ふたの)三幅(みの)
[接尾]ふく(幅)」に同じ。「三の掛け字」
[接尾]ふく(幅)」に同じ。「一絵画

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘自ラ四〙
① 幅がひろがる。幅をとる。
※雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)仁三「おそろしいじゅずだとしづか手にはばり」
② 幅をきかせる。いばる。
※俳諧・寛永一四年熱田万句(1637)甲「天下こそりてもてはやす春〈宗供〉 白馬や節会の場にははるらん〈家盛〉」
[1] 〘名〙 掛軸。掛物。軸物。軸。
※春夏秋冬‐春(1901)〈正岡子規編〉「昼燭す涅槃の幅や東福寺〈露石〉」
[2] 〘接尾〙 (上にくる語によって「ぷく」「ぶく」となる) 画像・掛軸(かけじく)などを数える場合に添える語。軸。〔運歩色葉(1548)〕
※南方録(17C後)棚「二幅対のかけ絵」 〔韓愈‐桃源図詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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