検地竿・間尺・歩竿(ぶざお)とも。検地用具の一つ。土地の測量を行う際に用いた竹製の竿。両端に摩滅を防ぐ銅を張り,1尺ごとに墨線の目印をつけたもの。古くは1間=6尺5寸(約196cm)であったが,太閤検地では6尺3寸(約191cm),江戸幕府では6尺(約181cm)と基準が縮小され,これに1分のゆるみを加えるのが通例となった。江戸時代の間竿には,1間竿(6尺1分)と2間竿(1丈2尺2分)の2種類があった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…間竿(けんざお)ともいう。太閤検地以来,検地の際に使用された測量用具で,検地のことを竿入・竿打などともいった。…
…検地の基準となったのはいわゆる元禄検地条目27ヵ条(高遠検地より採用)である。この条目は延宝検地の原則をおおむね踏襲したものであり,1反を300歩とし,間竿は1間を6尺1分とした2間竿を使用すること,田畑位付けは上中下に上々,下々を加えた5段階とすることなどをはじめ,詳細な施行細目を規定したものであった。検地はこの条目に基づき,担当諸藩の手で進められたが,最終的な石盛・石高の決定については幕府がその権限を握っていたようである。…
※「間竿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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